自衛隊薬剤師はきつい?倍率や年収、試験や階級など解説

薬剤師が自衛隊で働くイメージを持っている人は少ないかと思います。

ただ、薬剤師は自衛隊では必須な職業とされているのです。自衛官も人間なので、健康を崩してしまうこともあります。また、体を動かすことが多い職業なので怪我をすることも多々あります。

そこで、医薬品の知識を持った薬剤師が重宝されるのです。

ただ、薬剤師が自衛隊になるにはどうすれば良いのか、仕事内容や働き方などわからない点も多いでしょう。

この記事では、自衛隊薬剤師の応募方法から業務内容までまとめて解説していきます。

自衛隊で働くにはチャンスが限られている

自衛隊で働くには、「自衛隊幹部候補生」の試験に合格しなければなりません。これは、各自衛隊の幹部自衛官になる者を養成する制度です。

一般、歯科、薬剤科があります。その中で、薬剤科の幹部自衛官を目指す形になります。ここで、問題となるのが薬剤師科の応募条件です。

  • 専門の大学を卒業もしくは卒業見込みであること
  • 20歳以上〜28歳未満であること

この2つが薬剤科に応募する条件となります。しかし、薬剤師は6年生の大学を出なければならないので、早くても24歳からのスタートとなります。

そのため、24歳から28歳までの4年間しか応募できるチャンスがないと言うわけです。さらに、試験から合格まで半年間かかります。

もし自衛隊の薬剤師の目指すことを考えているのであれば、早いうちに決断しておく必要があります。

自衛隊薬剤師の倍率は?

先ほどのように薬剤官として働くには、自衛隊幹部候補生の試験に合格しなければなりません。そこで気になるのが「倍率」です。

応募してくる人が多ければ多いほど、ライバルが多く合格出来る可能性が少なくなってしまいます。

やはり、自衛隊幹部候補生の倍率が高く、20倍〜40倍ほどだと言われています。志願する年度にもありますが、平均的には少なくても10倍以上はあると考えておきましょう。

しかし、これはあくまでも「自衛隊幹部候補生」全体の倍率です。

自衛隊は全体的に倍率が高いのですが、その中でも「薬剤科」は比較的倍率が低い傾向にあります。

というのも、薬剤師が自衛隊で働けるという認知度が少ないからです。

自衛隊といえば、軍事的な活動や被災地の復旧活動のイメージが強いので、そもそも薬剤師と自衛隊の結びつきが弱いのです。

そのため、自衛隊幹部候補生の薬剤科に応募してくる人も少ないわけです。実際に、倍率は5〜6倍と言われており、全体と比べると非常に少ないといえます。

ただ、全体の6分の1しか合格できないことを考えると、それでも倍率が高めであることには変わりありません。

自衛隊の薬剤師として働くまでに9年間かかる

大学での時間を含めると、自衛隊に入って薬剤師として働くまでに9年間という時間掛かります。

私大学卒業後、自衛隊幹部候補生の試験を受け、合格することができれば入隊となります。

しかし、ここからが大変なところで、入隊後は「初級幹部」となり、知識や技能を1年間かけて訓練します。

その内容としては、

  • 防衛基礎学
  • 戦技訓練
  • 戦術
  • 体育
  • 服務
  • 防衛教養
  • 実技

などです。1年間の訓練が終わったら、さらにもう1年「薬剤実務研修」が待っています。

自衛隊における薬剤師の役割や、実際の現場で働きながら仕事を学んでいきます。入隊後、こうした研修や訓練を経てようやく一人前の薬剤師として職務に当たることができます。

大学入学からを考えると、薬剤師デビューするまでにおよそ9年間の歳月がかかるわけです。

もうすでに、大学を出ているという人は試験から実際に薬剤管として働くまでに2年半かかるというところを頭に入れておきましょう。

自衛隊薬剤師の仕事内容

基本的には、陸海空軍の駐屯地にある病院で勤務することになります。

災害や戦争が起きたときに、自衛隊とともに被災地に派遣され、隊員の衛生管理や健康管理を行うのも薬剤師の仕事の1つです。

また、陸海空の部門によって、仕事内容は変わってきます。

薬剤師の仕事は基本的に、医薬品の処方、調剤、医療費の管理、自衛官の衛生管理などがメインの業務となってきます。

特別部門国家公務員である

自衛隊の薬剤師は、特別部門国家公務員で、福利厚生や休日はしっかりとしているものの、転勤が多くあります。

国家公務員なので、数ヶ月間海外への転勤も命じられる可能性があります。そのため、全国各地や海外など、働く場所にこだわりがない人が向いていると職業と言えます。

地域が変わっても、仕事内容はあまり変わらないので、知識やスキルを転勤先でも生かすことができます。

一般的な公務員薬剤師では、職場によって仕事内容が変わることがあるのでスキルアップには向いていないと言われています。

ただ、自衛隊で働く場合には薬剤師としてのスキルも高めることができるのです。

休日の多さは?

公務員ということで休日はかなり多めです。まず、週休二日制を採用しています。

さらに祝日や年末年始、年次休暇、夏季特別休暇を取ることができるため、年間の休みは非常に多いです。

そのため、薬剤師としてのスキルを高めながら、家庭との両立をしたいという人に人気があります。

ただ、陸海空の所属する部門によって変わってきますので、その点はあらかじめチェックが必要です。

自衛隊薬剤師の年収

薬剤師の中でも、自衛隊で働く人の年収がかなり高めです。初任給でも月収24万円が相場です。

昇給は年に1度、経験や実績に応じて与えられます。さらに、ボーナスは年2回あって6月と12月に支給されるのです。

一般的な薬剤師の平均年収は500万円程度ですが、自衛隊薬剤師の年収は650万円とかなり高めです。

給料が高く、休日も取りやすいため労働条件で言えば、非常にメリットが多い職場と言えましょう。

自衛隊薬剤師に求められるスキル

では、一般的な薬剤師とくらべて、どのようなスキルがあれば、自衛隊で活躍することができるのでしょうか?

以下のような能力や性格を持っていれば、スムーズに仕事こなすことができるでしょう。

1.判断力

自衛隊では、隊員がいつ怪我や病気になるかわかりません。

どのような状況下で処方するのか、隊員とのスケジュールを踏まえて、どのタイミングで薬を渡しておくべきかなどその時々によって判断が変わってきます。

そのため、どんな状況下でも適切な判断が下せる人が向いているといえます。

2.冷静さ

判断力とも直結する話なのですが、冷静さも非常に重要となります。

常に適切な判断を下すために、気が動転していては、自衛隊薬剤師の仕事は務まりません。そのため、冷静さを保ち適切な判断を下せる人に適性があると言えましょう。

3.リーダシップ

所定の訓練を超えれば、自衛隊幹部としての階級をもらうことができます。そうなれば、自衛官たちを指揮する立場になります。

そのため、チームをまとめるようなリーダーシップの1人が必要になってくるわけです。

薬剤師の知識を持ちながら、集団をマネジメントできる能力を持ち合わせている人に適性がある職業と言えるでしょう。

4.運動が好き

薬剤師の業務では、朝職場で働いても体を動かす事はかなり少ないです。

しかし、自衛隊であれば話は別です。入隊者、訓練や研修などで散々を動かすことになります。

自衛隊は、薬剤師であっても戦闘ができるように指導します。

緊急時に人手が足りなくなっても大丈夫なようにオールマイティーな人材を育てるわけです。

そのため、体を動かしたい昨日、薬剤師としての仕事をしたいと言う人にはぴったりの職業といえます。

5.集団や団体の役に立ちたい

自衛隊は常に団体行動です。自分の個人的な感情を優先する人よりも、チームのために何ができるかを求められるのです。

そこで、人に与えることが好きで、団体や集団のために行動できる人が自衛隊薬剤師として活躍できるでしょう。

向き不向きが激しい職業

自衛隊薬剤師では、激しい運動があったり、上下関係や団体行動など向き不向きが激しい職場ではあります。

前途を取り、薬剤師大学を卒業してから2年半の時間かかります。

せっかく試験に合格して、入会が決まったにもかかわらず、やはり自分に合っていなかったと感じてしまっては時間と労力が非常にもったいないです。

そのため、自分の適性よく考えることと、自衛隊で働いた時の生活をかなり具体的にイメージできるようにしましょう。

そこで、オススメなのが転職サイトのキャリアコンサルタントに相談をすることです。

あなたの適性と自衛隊の仕事内容を踏まえてチャレンジするべきなのか、そうでないのかを話し合うことができます。

ネットの情報だけではなく、職業に関するプロに直接話を聞きに行くことで、よりリアルに仕事内容が想像できるようになります。

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