奨学金が返せない薬剤師の転職ポイントと働き方

私立の6年生大学を卒業した場合、多額の奨学金返済に頭を悩ませている薬剤師も多いです。その額は1000万円を軽く超えてきます。

社会人1年目からこれだけの借金を返済していかなければなりません。このとき勤め先の給料が低い場合には、生活がかなり苦しくなってしまいます。

そのため、少しでも年収を高めるために転職を考える人が多いのです。では、具体的にどのように転職すれば、奨学金を抱えつつも安定した生活ができるのでしょうか。

奨学金の返済プランを立てる

まず必要になってくるのが、自分自身が今、抱えている奨学金の金額からいつまでに返済を完了したいかを考えるのです。

例えば、1000万円の奨学金が残っているとします。この時、10年後までには全額返済したいと定めるとどうでしょうか。

毎月、同じ額を支払っていくとすれば、1000万円÷120ヶ月で多く見積もってひと月8万4000円も返していかなければなりません。

初任給がいくらぐらいかにもよりますが、一人暮らしで家賃や光熱費などを考えれば、ほとんどの場合、破産することが見込まれるでしょう。

今の自分の収入で、月々に支払っていける金額はいくらぐらいなのかを考える必要があります。しかし、今の状況では月々に2万円位しか払えないと言う状況だと、長いスパンで考えても45年近くかかります。

どれだけ早くても24歳からが薬剤師として社会人生活が始まります。これを考えると全額支払うまでに70歳になってしまいます。

もちろん、その間に役職が上がって、給料が上がることも考えられますが、たらればの話を考えていても仕方ありません。全く昇進がないという薬局や病院は意外にも多いです。

今の収入で自分が支払いを完了したい時期までに間に合うという見通しが立っていれば問題ないですが、単純計算で生涯に渡って支払いをしなければならない場合、転職することをお勧めします。

奨学金返済サポートのある職場を選ぶ

では、転職するにあたってどのような求人を選べば、奨学金の負担が軽くなるのでしょうか。

実は奨学金返済に苦しんでいる場合、会社が肩代わりして支払ってくれる職場があるのです。この制度を「奨学金返済サポート」と言います。

現在、薬剤師は人手不足なこともあり、新しい人材を獲得することに積極的です。

そのため、奨学金返済に苦しんでいる20代から30代の薬剤師を対象にこのような制度もうけている会社が存在するのです。

一般的には300万円〜600万円の間で支給されることが多いです。月々数万円という形で入ってきます。例えば、50,000円のサポートが得られたとすれば、

12ヶ月×5万円=60万円

という形で、年間60万円ほど奨学金返済に充てることができます。だいぶ生活も安定してくるはずです。

この奨学金返済サポートは、給料から差し引かれると言うわけでなく、しっかりと別物として受給できるので、その点も安心できます。

ただ1つ注意点があります。求人票を見ても奨学金返済サポートを行っているかどうかは書いていないことが多いのです。

そのため、奨学金返済サポート儲けてる設けている企業の探し方としては、薬剤師専門の転職サイトを活用するようにしてください。

転職サイトのコンサルタントは、求人先について詳しいので、奨学金をサポートしてくれる職場を探していると希望出せば、いくつか提案してくれるはずです。

また、一定期間働いた場合のみ、奨学金をサポートするといった企業もあるのでこの辺はチェックする必要があります。

家賃補助もあれば尚よし

さらに、奨学金の返済が軽くなる企業の制度として「家賃補助」があります。読んで字のごとくですが、家賃を会社が肩代わりしてくれるわけです。

実はこの制度、奨学金返済サポートよりも負担が軽くなる場合があります。というのも、毎月7万円の支給が相場なのです。また、職場によっては全額支給してくれるところもあります。

この、「家賃補助」がある職場を探す場合でも、求人票だけで判断するのはお勧めできません。その理由としては、求人票には給料とは別に支給と書いてあっても、実際は給料から差し引かれる場合もあるからです。

その他、求人票には家賃5万円支給と書いてあっても、実際は一定期間働かないと支給してもらえないなどの求人票には書いていない条件が存在することもあります。

そのため、「家賃補助」の求人を探す場合でも転職サイトを活用することをお勧めします。

家賃補助と奨学金返済サポートの両方を設けている求人があれば、万々歳ですが、そのような求人はほぼありません。

また、あってもかなりレアケースですぐに応募が殺到するため、すぐに雇い入れを終了してしまうことが多いです。

そのため、奨学金返済サポート日家賃補助のどちらかを設けている求人を探すのが現実的です。

田舎や僻地で働く

また、制度に頼らずシンプルに年収を上げていく方法そして、田舎や僻地で働くという手段があります。

このような人口が少なく、人が立ち入りづらい地域であれば地域であれば、人手不足の薬局が多いので、一人当たりの年収が上がります。

実際に、北海道や離島など薬局では、1年目から年収750~800万円で雇ってくれることもあります。

もし現在、都会に住んでいる人であれば、多少なりとも不便さを感じるかもしれません。ただ、田舎メリットがあります。都会よりも空気がきれいで、間近に自然を感じながら暮らすことができます。

さらに、人が暖かいのも魅力の1つです。農家は営んでいるおばあちゃんが、野菜をおすそ分けしてくれたりします。

そのため、自然を感じながらのんびりと生活したいという人には田舎や僻地の薬局で働くことをお勧めします。

また、人手不足といってもそこまで忙しいわけではありません。人口が少ないので、そもそも薬局に来る人も少ないのです。

ただ、薬局側としてはもう1人ぐらいいてくれた方が安心といった状況で求人を出すことが多いので、ギリギリで店舗を回しているというわけでもないのです。

そのため、奨学金返済に苦しんでいて単純に妊娠をあげたいという場合には、田舎や僻地、離島で働くことをお勧めします。

どうしても病院で働きたいなら派遣を選ぶ

ここまで、すべて薬局で働くことを前提にお話しをしてきましたが、中にはスキルアップのために病院薬剤師は捨て切れない人もいるでしょう。

ただ、知っての通り、病院薬剤師は年収が非常に低い職業です。そのため、多額の奨学金返済を抱えていると、病院で働くことを諦めてしまうケースが多いです。

しかし、奨学金を抱えながらも病院薬剤師として働く方法はゼロではありません。それは、「派遣」として働くという手段です。

薬剤師の派遣というと一般的には調剤薬局やドラッグストアはですが、病院の案件もあります。

派遣であれば、病院薬剤師で時給2,500〜3,000円と高い給料で働くことができます。この時給で1日8時間働くことができれば、月15日の出勤でも月収30万円を超えてきます。

さらに、基本的には夜勤や当直もなく定時に帰れるケースが多いです。しかし、派遣契約での病院薬剤師の求人は数が少ないので、早めに探しておくようにしましょう。

狙い目の時期としては11月〜1月あたりに4月入社を視野に入れた求人が多く出ます。

そのため、派遣の病院薬剤師の仕事を探す場合には年末の求人を当たって見てください。

すぐにでも奨学金の負担は軽くなる

ここまで、述べてきたように奨学金に悩まされる薬剤師は多くいます。

ただ、同じように奨学金の負担を軽くする方法も多くあるのです。

もし、あなたが現在、奨学金返済に苦しんでいるのであれば、転職を考えてみるのもいいかもしれません。

確かに職場を変えることは不安も大きいかと思いますが、現状のままでは奨学金という借金に生活を押しつぶされてしまいます。

そのため、現在の一時的な安心感に惑わされるのではなく、長期的な視点で考えられるかが奨学金返済のポイントです。

特に私立の6年制大学であれば、十数年ほど奨学金の返済が続く場合が多いです。その間に結婚や出産、住宅購入などのイベントがあれば、瞬く間に家計は火の車になってしまいます。

そこで、しっかりと将来を見据えて奨学金の返済プランを練っていきましょう。

そして、必要があれば転職するなどして短期間で年収を高めることが大切です。ここで紹介した転職のポイントを生かしていくようにしましょう。

「奨学金返済サポート」や「家賃補助」があれば生活はかなり安定しますし、田舎や僻地に行けば高収入を期待できます。

この部分を踏まえて、自分の奨学金返済を完了したい時期と照らし合わせて求人先を探していただければと思います。

薬剤師が転職する際に必ずといって使用するのが転職サイトです。というのも、100以上の中から自分の希望にあった求人を選べるためです。

 

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以下の記事では、薬剤師専門の転職サイトをランキング形式で特徴を解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

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