スポーツファーマシストになるには? 仕事内容や給料など

薬剤師でスポーツに興味のある人は、ドーピングについても関心が強いでしょう。

自分自身の薬の知識がスポーツの公正な判定に生かされるのであれば、やりがいも大きいはずです。

2009年から始まった、「スポーツファーマシスト」の資格を取得することで、スポーツに関する薬の知識を仕事として生かすことができるのです。

まだ、資格としては認知度が低いですが、今後ますます薬剤師のスキル必要となってくることが予想されます。

そこで、この記事では、スポーツファーマシストとは何か、年収、活躍の場所などの詳細を解説していきます。

スポーツファーマシストとは?

スポーツに関する薬の知識を正しく理解してもらうための活動を行う薬剤師です。スポーツファーマシストとして最も重要な役割としてはスポーツにおけるドーピングの阻止す。

ドーピングと聞くと、パフォーマンスを最大化するために薬を服用し、不正をしてでも試合に勝ちたいといった人をイメージする人が多いでしょう。

しかし、スポーツファーマシストが重要視しているのは「自覚のないドーピング」です。

例えば、コンビニやOTCドラッグストアなどで買った風邪薬の中に禁止物質が含まれているケースがあるのです。

選手自身は、もちろんただの風邪薬だと思って服用しますので、それがドーピングにつながる事は全く想像もしていないのです。

また、他にも医師から処方された2種類の薬が体内で化学反応を起こし、禁止物質を生成してしまうこともあります。

この化学反応を医師が予測するのは、非常に困難なので、薬剤師としての知識が必要になります。

ドーピングの発生件数の中でもこのような、うっかりドーピングがそのほとんどを占めるのです。

知識がないが故に発生してしまうドーピングは裏を返せば、事前に知識があれば防ぐことができたということになります。

少しでも多くの人にドーピングに関する知識を知ってもらうよう日々活動していくのがスポーツファーマシストの役割なのです。

特に、オリンピックなどの大きな大会では選手たちは何年何十年とその試合に向けて、努力をしてきています努力をしてきています。

しかし、たった一錠の薬品により、その膨大な時間と労力が一瞬にして水の泡になってしまいます。

そのため、スポーツファーマシストは選手の夢や努力を守る社会的意義の高い職業といえます。

仕事内容

ドーピングを阻止するために、都道府県選手団や学校などへスポーツに関する薬の知識を教育、啓発活動することが主な仕事になります。

また、プロ選手だけではなく、スポーツを積極的に行う中高年のケアも仕事内容の1つになります。

さらに、身体障害者が安全にスポーツを取り組める環境を作ることも重要な役割です。

また、スポーツ選手やコーチがよく訪れる病院の薬局で活躍することができます。例えば、整形外科はスポーツ選手が訪れることが多いです。

こうした、病院の門前薬局では、ドーピングについて詳しく質問を受けることも多いのです。同様に、スポーツ施設の近くにある大病院でのニーズもあります。

このように、スポーツと医療があわさる現場で 薬剤師としての仕事や、アンチドーピングについて普及活動に励むことが主な仕事内容となります。

給料や年収は?

スポーツファーマシストの資格を取得したからといって、年収が大幅に上がることはありません。薬剤師の平均年収である533万円になります。

もちろん、地域によって差がありますので、スポーツファーマシストとして高い給料で働きたい場合は人手の少ない地域で働くことを検討すると良いでしょう。

また、今後スポーツファーマシストのニーズが高まれば、年収が上がる事は考えられます。

例えば、オリンピックなどに向けてスポーツ医療やドーピングの重要性が問われる時期に差し掛かっています。

そこで、適切なスポーツに関する薬の知識がある薬剤師が多く求められることが想定できます。

この時、普通の薬剤師よりもスポーツファーマシストの資格を有している薬剤師の方が重宝されるので、年収が高くなることはあり得ます。

そのため、現在は一般的な薬剤師とあまり給料は変わりませんが、これから需要が大きくなっていくことは考えられると言えます。

スポーツファーマシストを取るなら今が狙い目!

東京オリンピック開催決定や近年のスポーツブームにより、スポーツ人口が年々増え続けています。

以下のグラフは、昭和57年〜平成28年現在までのスポーツ人口の推移を表したものです。

このグラフを見て分かる通り、昭和57年収比べて、スポーツ人口は右肩上がりに増加しています。

スポーツする人が増えることにより、大会の数も同様に行ってきます。すると、必然的にスポーツ医療やドーピングについて専門的な知識が求められるようになるのです。

さらに、先ほどスポーツファーマシストの仕事内容としてスポーツを行う中高年のケアを挙げましたが、そのニーズは非常に高まりつつあります。以下のグラフは、世代別のスポーツ実施率を表したものです。

なんと、70歳から79歳がダントツでスポーツ実施率が高いという結果が出たのです。

一般的には10代や20代の方がスポーツを行う人が多いようなイメージがありますが、実際には中高年や高齢者の方がスポーツ実施率は高いのです。

そのため、スポーツファーマシストの役割として、年配向けのケア活動は非常にニーズが高まりつつあります。

さらに、これから少子高齢化社会に変わっていくにつれ、プロのスポーツ選手だけではなく、一般的にも広くスポーツファーマシストが必要とされることになるでしょう。

今は、まだ関心の薄いスポーツファーマシストですが、これから需要が高まる事が濃厚です。

そのため、倍率が高くなる前に今のうちに取得しておくことをお勧めします。

スポーツファーマシストになるには

では、具体的にスポーツファーマシストになるには何をすれば良いのでしょうか?

スポーツファーマシストになるには、日本薬剤師会または、日本アンチ・ドーピング機構が行う資格試験に合格する必要があります。

試験前に「基礎講習会」と「実務講習会」を受講します。

両方ともPCで受講できるeラーニングなので、自分の都合の良い時間帯で受けることができます。

その後、「知識達成度確認試験」を行い、合格することができれば公認スポーツファーマシストとして認定証をすることができます。

年齢は不問ですが、薬剤師資格を取得していることが必須条件となります。

スポーツファーマシストの資格は4年に1度更新が必要で、資格を維持するには毎年、都道府県が開催する実務講習会を受講することが必要です。

毎年3月に募集の告知が行われます。関資格取得するに日本アンチ・ドーピング機構のホームページをチェックしておくと良いでしょう。

スポーツ医療に携わる薬剤師の求人は?

スポーツファーマシストを生かした求人の数は現在ごく少数となります。

やはり、まだ資格自体の認知度も低く、スポーツファーマシストの数も少ないため、求人の数もかなり限られています。

自分1人の力だけで求人を探し出すのは至難の業です。そこで、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職サイトは多くの求人を保有していることから、スポーツと関わりの深い薬局や病院の求人を見つける事ができます。

また、資格を取ってから求人を探すよりも、スポーツファーマシストの求人を調べたうえで資格を取得する流れの方が効率的です。

もしくは、スポーツと関わりが深い薬局や病院に先に転職をしておくというのも一つの方法です。

実務経験を積みながら、資格取得に励むことで合格率もグッと高まります。

スポーツファーマシストとして活躍するには資格が必要ですが、整形外科などでスポーツ選手が訪れる薬局であれば、資格がなくても薬剤師として働くことができます。

前途の通り、スポーツファーマシストの募集は毎年3月になります。時期が遠いと感じる人は転職してから資格取得を目指すと良いでしょう。

薬剤師が転職する際に必ずといって使用するのが転職サイトです。というのも、100以上の中から自分の希望にあった求人を選べるためです。

 

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