SMOで働く薬剤師の仕事内容は?求人や給料など

薬剤師の転職先として「SMO(治験施設支援機関)」を選択する人もいます。薬局や病院と違って企業への転職を考えるのです。

しかし、SMOで働く薬剤師の仕事内容を具体的に把握してる人は少ないかと思います。

また、転職してもいい今より給料が上がるのかといった疑問も今も抱いているかもしれません。

薬剤師からSMOに転職する場合、どのようにアピールしていけば良いのか悩むこともあるでしょう。

そこで、今回は薬剤師におけるSMOへの転職方法について解説していきます

SMOとは?

SMOとCROの違い

治験にあたる業務と言う権限は同じですが、SMOは病院側に立って治験をサポートします。

CROは製薬会社の立場にたって治験の臨床試験を受託する会社です。

仕事内容

SMOで働く場合、CRC(治験コーディネーター)として勤務することになります。CRCから病院に派遣され、新薬の有効性や安全性を確かめる「治験」に参加することになります。

治験を円滑に進めるために医師や看護師、薬剤師等の各分野の医療従事者と連携をとることが主な仕事となります。

試験の準備から、試験終了後の製薬会社への対応や書類作成までCRCの仕事となります。

以下の記事では、CRCの役割について詳しく解説してますので、あわせてご参照ください。

薬剤師におけるCRC(治験コーディネーター)の役割についてまとめてみた
薬剤師の中でも、メジャーとは言いがたいCRC(治験コーディネーター)というお仕事。 治験に関わる仕事なので、新薬を開発...

資格

SMOに転職する場合、特に必ず必要な資格はありませんが、医療関係の資格を持っておくとように有利です。

実際にSMOで働く、CRCの8割は実際に医療関係の資格を持っています。薬剤師資格や看護師資格などです。

ただ、一般的な薬局や病院に転職するよりも難易度は高いです。SMOは企業なので、薬剤師だけではなく、看護師など他の職業から転職してくる競合がいるからです。

薬剤師免許を取得しているだけではなく、薬剤師としてのキャリアや実績なども問われてきます。

SMO(治験実施支援機関)のメリット

1.やりがいが大きい

薬局で働いていた時と比べて、やりがいを感じられることが多くあります。

薬局では、訪れた患者さんに対してにしか、貢献できません。しかし、CRCとして新薬の開発に成功することができれば、何万人もの健康、ひいては命を救うことになります。

2.知識が広がる

新薬や知見に関する知識を広げることができます。

薬がどのように誕生するのかといったプロセスを知ることができるので、薬剤師としては、毎日が勉強であると言えましょう。

また、新薬の開発に携わるにあたり、様々な文献を当たることがあります。

そこで、最新医療の技術や医薬品など幅広い知識を学ぶことができます。

現在、薬剤師のなかには毎日の業務がルーティーン化してしまって、頭を使う作業が少なくなったと感じている人もいます。

このような場合、治験にで触ることで新しい角度から医薬品を見ることができるでしょう。

3.土日休み

SMOは一般企業なので、土日休みなことが多いです。

薬局や病院では土日が休みだったとしても、出勤しなければならないこともありますが、SMOであれば休日出勤も特にありません。

SMO(治験実施支援機関)のデメリット

1.責任が重い

新薬の開発にたずさわるにあたり、被験者に治験薬を服用してもらう必要があります。

このとき、投与する分量を誤ってしまうと治験自体ができなくなってしまうこともあります。

また、治験を円滑に進めるための書類を作成するのもCRCの仕事ですが、その書類に不備があれば、治験期間が大幅に遅れてしまうことになります。

CRCは治験をスムーズに進行する役割なので、各医療従事者に様々な指示を出していきます。ただ、治験に関わるスタッフにの信頼が得られなければ人間関係も悪くなってしまうでしょう。

そのため、少しのミスでも許されないシビアな世界となります。

2.働く場所が毎回変わる

また、前途の通り、CRCはSMOから病院に派遣されるので、各治験ごとに勤務先が変わってきます。

そのため、急に片道2時間もかかる病院に行ってきてくれと命じられることも少なくありません。

不規則な仕事をするのは嫌だという人にはSMOで勤務することは難しいといえます。

SMOの労働条件は

では、年収や労働時間などSMOの労働条件はどのようになっているのでしょうか?

SMOで働く場合の年収は?

初年度は年収400万円程度であることが多いです。

3年目では450万円程度となり、5年目では500万円〜600万円に上がります。

一般的な薬剤師に比べて、少し給料が低いように見えますが、この数値はあくまでも平均です。

多い人であれば800万円〜1000万円以上稼ぐ人もいます。

労働時間や残業

勤務時間は一般的なオフィスと同じ9~18時で、残業や夜勤は少ないことが多いようです。

また、所属先の医療機関や企業の規定によりますが、有給休暇や夏期・年末休暇も付与されています。

向いている人

では、SMOで働く人はどういった人が向いてるのでしょうか?

治験に関わる性質上、主に以下の3つの人が適性があるといえます。

1.コミュニケーション能力が高い

CRCの仕事内容は、主に医療従事者と連携し体も円滑に治験を進めること事でした。そこで、周りのスタッフと連携を取れるようなコミュニケーション能力が必須となります。

あまり、人とコミニケーションを取りたくないと人には務まらないと言えましょう。

情報伝達のミスなどから事件が遅れてしまうこともよくありますので、正確に情報を伝える能力も重要視されます。

2.責任感が強い

これは先ほど、SMOで働くデメリットについて解説した部分で触れましたが、試験に関わる以上、責任は重くのしかかってきます。

楽観主義者なタイプ向いていないと言えるかもしれません。常に障害を予測して、対策の取れる人でなければ、大きなミスを起こしてしまう恐れがあります。

そのため、治験の一つ一つの工程に対して細心の注意を払える、完璧主義者なタイプがには向いている職業と言えるでしょう。

2.仕事場所にこだわりがない

先ほども少し説明しましたが、CRCは外回りが非常に多いです。治験を実施するにあたり、打ち合わせ等で病院を回ることも少なくありません。

そのため毎回職場が固定される事は少なく、プロジェクトによって大きく変わってしまいます。

こうした職場の通勤時間が苦にならない人はCRCとして向いていると言えるでしょう。

SMOで働く薬剤師の将来性

世の中に怪我や病気がある限り、医薬品の必要性は消えることがありません。

そのため、今もなお、新しい医薬品の開発が進んでいます。

治験がなくなることは現実的ではないため、 CRCはまだまだ必要とされていくでしょう。

実際に、特効薬は無い病気はいくつもあるので、その病気の研究が進むにつれて、CRCのニーズも高まっていきます。現在では、ips細胞などの再生医療の研究が進んでいます。

ただ薬ができても、その効果や安全性を証明することができなければ意味がありません。

そのため、医学の進歩には治験が必要不可欠なのです。

薬剤師歓迎のSMO求人を探すには

では、実際に薬剤師が下に転職する際にどのようにして求人を探していけばよいのでしょうか?

SMO日本に現在50社ほどしかないため、求人も少ない傾向にあります。

そのため、自分自身の力で求人を見つけるのはかなり難しいでしょう。そこで、転職エージェントの力を借りることをお勧めします。

転職サイトのコンサルタントに相談することで、あなたの希望条件から求人先をいくつもピックアップしてくれます。「SMOの求人を探している」と伝えることで、独自のルートから求人を探してくれるでしょう。

しかし、求人数が少ないことには変わりないため、見つかってもすぐに募集枠が埋まってしまいます。

そのため常にアンテナを張り巡らせて、最新の求人情報をキャッチしておく必要があります。

いち早く転職サイトに求人を調べておくと良いでしょう。

薬剤師が転職する際に必ずといって使用するのが転職サイトです。というのも、100以上の中から自分の希望にあった求人を選べるためです。

 

幸いなことに、登録~転職完了まですべて無料で使うことができます。登録にかかる時間は2、3分程度です。ただ、転職サイトにも向き不向きがありますので、自分に合ったものを探す必要があります。

 

以下の記事では、薬剤師専門の転職サイトをランキング形式で特徴を解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

薬剤師専門の転職サイトの特徴とランキング

薬剤師の多くが転職時に活用する「転職サイト」ですが、実際にどれを使えばよいかピンとこない人も多いかと思います。サイトによって強みや弱…

シェアする