老健(介護老人保健施設)で働く薬剤師の役割とは?

高齢者が増えていく世の中に合わせて、老健(介護老人保健施設)での薬剤師の中も高まっています。

そのため、老健で働きたいと考える薬剤師も多いでしょう。ただ、薬剤師の職場と言えば、病院や薬局がほとんどなので、薬剤師が老健で働く場合の仕事内容について情報が少ない部分も大きいかと思います。

そこで、薬剤師が老健で働く場合の役割や年収、労働条件などについてまとめて解説していきます。

老健とは?

高齢者の医療ケアやリハビリを中心に行う施設のことをいいます。

入院するまでもないけれど、自宅での生活は難しいといった、慢性病を抱えた高齢者の患者さんが入居するのです。

具体的には、要介護1から5の人たちに対して医療ケアやリハビリを行なっていきます。

主に3ヶ月から1年で退居することが多いので、基本的には長期での対応が必要となります。

高齢者の健康状態は人によって、目に変わってきます。そのため、看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士、医師など、各分野の専門家が集まって高齢者に対して治療を行っていきます。

このような、各分野の医療従事者が連携して、病院のチーム医療に似た部分があります。

老健(介護老人保健施設)薬剤師の役割

それでは、老健における薬剤師の役割はどのようなものでしょうか?

薬剤師は医薬品のスペシャリストとして、患者さんの薬の処方や調剤など行ってきます。基本的には、一般的な調剤薬局と変わらず、

  • 調剤
  • 配薬
  • 薬の管理や発注
  • 服薬指導

などを行ってきます。ただ、300人の入居者に対して1人の薬剤師が置かれるのが、老健の特徴です。

そのため、各患者さんの飲み合わせや薬歴などをしっかりと管理する必要があります。いつでも患者さんが服用をしている薬を調べられるように準備しておくことが大事です。

患者さん300人に対して、1人の薬剤師と聞くとものすごく激務なのではないかと感じる人も多いでしょう。

しかし、実際に300人以上入居者が入るケースは非常に少なく、全国にある老健の中の1% ほどしかないと言われています。

また、実際に他の薬剤師と交代制で働くので、1人で業務を行っていくわけではありません。

また、県によっては、別の施設から薬剤師を派遣することもできるため、一人当たりにかかる薬剤師の力は少ないといえます。

パートでの雇用がメイン

300人以上の老健であれば、2人以上の薬剤師が必要になりますが、前途の通り、そのような老健はごくわすかしかありません。

そのため、フルタイムでの勤務が難しくなります。時間帯で薬剤師が交代する形が非常に多いので、パートでの雇用がほとんどとなります。

働く時間が自由に選べる一方で、1日8時間、週5で働きたいと言う人にはあまり向いていない職場だといえます。

ただ、施設によっては日替わりで薬剤師が交代する制度をとっているところもありますので、フルタイムでの勤務も可能な場合もあります。

そのため、自分の労働条件にあった老健(介護老人保健施設)を探していく必要があります。

薬剤師が老健で働くメリット

それでは、薬剤師が老健で働くメリットはどういったものがあるのでしょうか?

高齢者に関わる医療と言うことで以下のようなメリットが挙げられます。

1.将来性がある

少子高齢化社会の影響で、ますます高齢者の人口が増えてきています。

2005年では、全人口の5人に1人が高齢者となっています。さらに、2015年全人口の4人に1人と年々増えていってるのがわかります。

そして、2025年には全人口の30%以上が高齢者となることが見込まれています。つまり、その分老健の数は増えて、薬剤師が働けるも多くなると言うわけです。

そのため、今のうちに老健で働いておくことで、今後の高齢化社会でスキルや知識を活かして安定して働くことができるのです。

2.慢性期病院や刑務所薬剤師など、他職種でも活かせる

さらに、少子高齢化社会の影響は老健だけに留まりません。

高齢者の患者さんが多い職場であれば、老健での経験を生かすことができます。例えば、慢性期病院や刑務所薬剤師などです。

こうした職場であれば、高齢者への処方や対応に慣れた人材が重宝されます。つまり、高齢者の健康や薬の知識を持ち合わせていることで働き口が広がると言うわけです。

3.利用者が安定している

3ヶ月から1年間が基本的には入居期間なので、患者さんとの関係も構築しやすいです。

一般的な薬局や病院では、たった数分の服薬指導でしか患者さんと触れ合う機会が少ないですが、老健であれば一人ひとりの患者さんに対してしっかりと対応することができます。

ただ、施設によっては、薬剤師が直接服薬指導せずに、看護師経由で処方することも多いため、その点をチェックしておく必要があります。

4.スキルアップにつながる

様々な症状の入居者が生活しているため、飲み合わせや薬の種類などの知識が身につきます。

特に、高齢者は医薬品の誤飲による副作用が多いため、薬の使い方間違ったときの対処法などを経験として得ることができます。

こうした、医薬品に関するトラブルも臨機応変に対応する能力が求められるため、薬剤師としてのスキルがアップします

薬剤師が老健で働く場合の年収

施設には地域によって幅がありますが、年収400〜600万円が相場と言えます。

人手が少なければ給料が上がる傾向にありますが、足りていれば一人当たりの給料は低くなります。

ただ、一般的な調剤薬局のように田舎だからと言って、大幅に給料が上がる事は基本的にはありません。

老健の労働時間

パートでの雇用がメインなので、働く時間は自由に選ぶことができます。

ただ、その施設の人手によって、最低限入らなければならない時間や日数が決まっていたり、逆に働きたい日に働けないといったことがあります。

残業はとんどなく、自分が希望した時間で帰ることができます。そのため、育児や家事と両立したいママ薬剤師にも人気のある職業です。

少ない求人情報から、希望に合った老健(介護老人保健施設)を探すには

高齢化社会の影響で老健での薬剤師需要が高まっているとは言え、まだまだ求人の数は少ない状況にあります。

そこで、転職サイトに登録して、非公開求人も見れるようにしておくことをお勧めします。

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非公開求人は転職サイトに登録しなければ閲覧できない求人のことです。

そこで、素早く情報をキャッチできるようにするためも、あらかじめ転職サイトに登録して置く必要があります。

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