かかりつけ薬剤師をやりたくない時の対処法

近年、始まったかかりつけ薬局制度ですが、現場の薬剤師たちからは批判の声が多かったりします。

かかりつけ薬剤師をやりたくないと言う人も少なくなく、実際に労働時間も長く、24時間患者さんの対応しなければならないのが苦痛に感じる人も多いのです。

そこで、この記事ではかかりつけ薬剤師になりたくない人のための対策についてまとめていきます。

かかりつけ薬剤師とは

かかりつけ薬剤師とはクスリによる治療や健康、医療などに関する知識を豊富に持ち患者さんに合わせた相談に対応できる薬剤師の事います。

かかりつけ薬剤師は患者さん自身が選ぶもので、多くの患者さんからかかりつけ薬剤師になってくださいと頼まれることもあれば、そうでないこともあります。

2025年までにすべての薬局をかかりつけ薬局にする

医療分業が正常に機能していない。もともとは医療のチェック機能、病院とは別の外部に存在するためのもの

正しい処方が実施されているのか、飲み合わせは適切かなどを確認するために調剤薬局は生まれました。

しかし、門前薬局に訪れる患者さんの数が圧倒的に多いため、当初の目的を果たすことができていないのが現状です。

この状況を変えるために2016年4月にかかりつけ薬剤師制度が始まりました。

その名の通り「かかりつけ」なので、1人の患者さんの情報管理することが目的となり、もともとの医療分業の役割を取り戻すことにつながります。

こうした背景から、現場かかりつけ薬局がついてきているものの、実際に業務にあたる薬膳師たちにとっては聞こえの良いニュースでは無いかもしれません。

かかりつけ薬局の役割

かかりつけ薬局の目的は、病院で処方されている医薬品を1つの薬局で管理することです。

重複投与のチェックや残薬調整を行います。また、OTCやサプリメントによるセルフメディケーションに関する相談などもかかりつけ薬局の仕事です。

具体的にはかかりつけ薬局には以下の役割があります。

休日、夜間も含めて患者さんの問い合わせや相談に答えられる24時間対応

OTC、サプリメント、漢方などの第3類医薬品含めた、副作用や重複投薬の管理

休日、夜間で体調が急変した患者さんへの緊急的な調剤

などです。基本的にはどんな状況であっても薬を処方できる環境を整えることとその安全性を管理することがかかりつけ薬剤師の仕事といえます。

では、それぞれ具体的に解説していきます。

1.24時間対応

かかりつけ薬局には、時間に縛られない患者さんの対応が求められています。一般的な薬局との違いはここにあります。どうしても一般的な曲の場合開局時間が決まっているので、処方を受けられるの時間が限られてしまいます。

しかし、病気や怪我はいつ発生するかわかりません。患者さんの求めるニーズとしてはやはりどんな時でも処方が受けられる体制です。

高に付き合ってくるかかりつけ薬局を設けることで、24時間患者さんの対応ができるように対策しているのです。

2.第3類医薬品含めた、副作用や重複投薬の管理

医師が処方する薬だけではなく、OTCやサプリメント等の市販薬に対する知識を患者さんに提供するのも役割の1つです。

近年、医師からの処方を受けずに、市販薬で病気の症状に対処するセルフメディケーションが注目されています。

ただ、一般の人が自分自身で薬を選んで服用するため、飲み合わせによる副作用まで考えれる人が少ないです。

そこで、かかりつけ薬剤師に相談することで、副作用や重複投薬のリスクを最小限に抑えることができます。

3.緊急的な調剤

病状が急変した患者さんのために、いつでも調剤できる環境を整えておく必要があります。

今までは、急な病気にかかっても夜間などは救急病院に行かなければなりませんでした。

しかし、先程の通り少しでも24時間患者さんの対応ができるように、緊急で調剤することもかかりつけ薬剤師の役割になります。

かかりつけ薬剤師として働くには条件がある

かかりつけ薬剤師は誰にでもできるものではありません。患者さんにかかりつけ薬剤師になってくださいと言われても、期待の条件を満たさなければかかりつけ薬剤師にはなれないのです。

薬剤師勤務経験が3年以上

勤務先の薬局に週32時間以上勤務

勤務先の薬局に半年以上

薬剤師認定制度認証機能が承認している研修認定薬剤師の取得

医療に関わる地域活動への参加

以上の条件を満たしている薬剤師のみ患者さんのかかりつけ薬剤師として働くことができます。

ちなみに、この勤務経験が3年以上と言うのは、育児休暇を取得している場合、休暇期間を含みません。

もし、あなたがかかりつけ薬剤師をやりたくないと完全のであれば、この条件を満たさないように働くことも1つの方法です。

かかりつけ薬剤師の仕事内容

では、かかりつけ薬剤師の仕事内容について詳しく見ていきましょう。

基本的には、服薬情報の継続的な把握、24時間対応、在宅対応が主な仕事となります。

また、一般的な薬剤師の仕事も薬局の営業時間内では行っている人もいます。

地域に密着した医療を提供することがかかりつけ薬剤師には求められているので、多くの患者さんとの関係を構築していくのも仕事の1つです。

薬剤師の本音「引き受けたくない」

ここまで、かかりつけ薬剤師の仕事内容や条件について書いていきましたが、かかりつけ薬剤師を引き受けたくないと言う人が多いのが現状です。

かかりつけ薬局をやりたくない理由

やはり、1番大きな理由としては24時間患者さんの対応しなければならないと言う分でしょう。

薬局が20時まで開いているのに、21時や22時になって連絡がかかってくるといったことが頻繁にあるようです。

かかりつけ薬剤師は、日中は一般的な薬剤師と同じく薬局を回しています。

ただ、薬局での仕事が終わっても24時間携帯を手放すことができず、全く心が休まらないという薬剤師も多いのです。

起こした背景から、かかりつけ薬剤師を辞めたいとかやりたくないと言う人が多く存在するのです。

患者さんとの距離が近くなりすぎる

さらに、かかりつけ薬剤師のメリットでもありデメリットでもあるのですが、患者さんと距離が近くなってしまうことが挙げられます。

一般的な薬局では、一人の患者さんに対してあまりに多くの時間を取ることができません。1日に捌かなければいけない処方箋の数が決まっているので、より多くの患者さんに処方することを目指します。

ただ、かかりつけ薬剤師は1人の患者さんに対してしっかりと調剤や服薬指導、相談などをしていくので、自然と距離が近くなりやすいのです。

しかし、患者さんとの距離が近すぎると、病気や質問ではなく世間話の連絡が携帯にかかってきたりします。

ただでさえ忙しいかかりつけ薬剤師ですが、患者さんに連絡先を教えることで、こうした患者さんの対応もお仕事の1つとなります。

かかりつけ薬剤師制度はまだ始まったばかり

かかりつけ薬剤師制度は、なぜこのように薬剤師が苦労する形になっているのでしょうか?

2016年からかかりつけ薬剤師制度が始まりましたが、まだ制度自体が始まったばかりで、試行錯誤している段階なのです。

そのため、患者さんのメリットを優先するあまり薬剤師のワークライフバランスまで目を向けられていないのです。

今までの、医療体制を変えようと言う試みである事は間違いないですが、その反面、かかりつけ薬剤師はブラックな仕事だとやりたい人が少なくなってしまっているのです。

かかりつけ薬剤師をやりたくない時の対処法「転職する」

現在では、薬剤師にかかる労力が多くなっていますが今後、薬剤師側にも立った制度に改定される可能性はあります。

ただ、現在かかりつけ薬剤師として働いている人は、一般的な薬剤師に戻りたいと感じている事でしょう。

そこで、かかりつけ薬剤師制度が適用されていない薬局や病院に転職することをお勧めします。

かかりつけ薬剤師になるための条件をあえて満たさない働き方をすると言う品もありますが、それを実行するにはパートや派遣で時短勤務をする必要があります。

しかし、収入が大幅に低くなってしまう恐れがあるので、あまり現実的とは言えません。

担当患者を置いて転職できるのか?

しかし、担当している患者さんがいるとなるとなかなか転職することが難しいのでは?と考える人も多いでしょう。

いくつもの患者さんを担当する場合、急に人が変わってしまえば、かかりつけ薬剤師の意味がないのではないかと感じるかもしれません。

ただ、薬剤師として転職することは可能です。

もちろん、何の問題もなく一般的な薬剤師のように転職する権利は、かかりつけ薬剤師にもあります。

担当の美容師が退職したときや違う店舗に異動になった場合、普通に受け入れられるかと思います。

これと同じようにかかりつけ薬剤師も担当が変わったところで、特に問題はありません。

引き継ぎはしっかりと行う

ただ、注意しなければいけないのかしっかりと引き継ぎを行う必要があるということです。

自分が担当した患者さんの薬歴や症状など後任の人に詳しく気づいておく引き継ぐことは非常に重要です。

担当が変わること自体には、そこまで問題はありませんが、今までの薬歴や薬の飲み合わせ、症状などを後任の薬剤師が、理解していなければ、患者さんに説明してもらわなければなりません。

患者さんにとっては二度手間になってしまうので、クレームにつながる恐れもあります。

そのため、転職する際には必ずしっかりと引き継ぎをこのようにしてください。

2から3カ月は転職期間として見た方が良い

その引継ぎも含めてめて、転職する期間としては2ヶ月〜3ヶ月を目安に考えておくと良いでしょう。

担当している患者さんの数によっても変わってきますが、転職先探しから、面接や引き継ぎを考えると、最低2ヶ月から3ヶ月間はかかります。

円満退職をするためにも余裕を持って転職活動に励み、現在の職場に迷惑がかからないように心がけることが大切です。

薬剤師が転職する際に必ずといって使用するのが転職サイトです。というのも、100以上の中から自分の希望にあった求人を選べるためです。

 

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以下の記事では、薬剤師専門の転職サイトをランキング形式で特徴を解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

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