せっかく薬剤師として働き始めたはいいものの、結婚することになり転職するか悩む人の多いです。
一年目で仕事を退職してしまった場合、今後の転職活動が不利になるのではないかと心配な面も多いかと思います。
ただ、結婚するにあたり引っ越しをしなければならない場合や、給料が低くてパートナーを支えるだけのお金がないという場合は転職する必要があります。
転職に不利なのでは?
結論から言うと、転職活動する上で1年目でやめてしまった経歴は不利になることが多いです。
なぜなら、「ウチに来ても、またすぐにやめてしまうのではないか」と思われてしまうからです。
しかし、結婚や子育て妊娠などの正当な理由があれば話は別です。特に薬剤師の場合、6年生の大学を卒業しなければならないので、早くても24歳から社会人スタートになります。
そのため働き始める時期が遅くなる分、入社1年目のタイミングで結婚が重なるケースが多いのです。
結婚する場合は、退職理由が明確なので後は志望動機がしっかりしていれば問題なく転職することができます。
例えば、
新卒で病院薬剤師で働きはじめたのはいいものの、結婚をするため、今の給料のままでは、今後の生活が苦しくなると感じました。そのため、田舎や地方の調剤薬局で働きながら家庭を支えていきたいです。
といったような志望動機であれば問題ないです。
もちろんあくまでも例なので、自分の環境や状況に合わせて考える必要があります。
ただ、「結婚をするにあたり〇〇のような職場で働きたいと考え御社が目に留まりました」という形であれば、特に不自然ではないので、普通に受け入れてくれるはずです。
このように結婚など、明確な理由があれば1年目で退社してしまった場合にも、転職で不利になるケースは少ないのです。
入社一年目で結婚する際の転職先の探し方
できることなら現在の職場から転職しない方が無難です。
いくら結婚するとは言え、やはり、1つの会社で何でも経験を積んでいる場合と、入社してから数年ヶ月でやめてしまった場合では、スキル的にも、世間的には前者の方が好ましく思われます。
なので、今の職場を続けることができるのであれば、継続して働くことをおすすめしますが、引っ越しするなどの理由で転職せざるを得ない場合、どのようにして転職先を探せばよいのでしょうか?
これについては、あなたが転職先に何を求めるかで変わってきます。先ほど、退職理由と志望動機の話をしましたが、この二つが明確に決まっていれば、転職先は比較的簡単に見つけることができます。
・子育てとのバランスを取りながら仕事をしたい→家から近い、パートや派遣(時間の融通が利く)
・スキルアップと家庭どちらも大切にしたい→派遣の病院薬剤師(派遣なら病院でも給料が高い案件が多い)
・長く安定して働きたい、福利厚生がしっかりしている方がいい→正社員
自分の希望する条件が決まっていれば、このように転職先を絞ることができます。あとは条件にあった求人を探すだけです。
ただ、結婚するからとはいえ、入社一年目で転職する場合は、採用する側にとっては「やはり長く続けられるか」という部分が、一番懸念されるところです。
そのため、次の職場では、確実に長く働けることアピールすることが必要になります。「結婚や妊娠するから転職する」でも、十分正当な転職理由ですが、プラスして薬剤師に対する情熱や仕事に対する自分の考えを織り交ぜていくと尚良いです。
薬剤師ではないといけない理由が、資格を生かしたいからだけでは、少し説得力に欠けます。これは誰にでも答えられることだからです。
なので、もっと具体的になぜ薬剤師を続けたいのか、さらにはなぜ、その薬局や病院でないといけないのか、まで伝えられると受けいれてもらえる確率が高まります。