パート薬剤師で保険加入はするべきか

給料から保険料が差し引かれる関係もあって、パート薬剤師で保険に入るべきか気にする人も多いでしょう。

年収が100万円や103万円を超えると給料から保険料が引かれるのは有名な話しですが、なぜ給料が引かれるのか、詳しく説明できる人が少ないと思います。

また、パート薬剤師はどのような保険に入るのが良いのでしょうか?

パート薬剤師が加入できる保険

まず、パート薬剤師で加入できる保険は基本的に以下の2つとなります。

社会保険

アルバイトでの雇用形態であれば、一定の労働時間数を満たせば社会保険に加入することができます。

ただ、社会保険の中でもいくつか種類があります。その種類によって、加入条件が変わってくるので注意が必要です。具体的には現在以下のような加入条件が定められています。

1.健康保険、厚生年金、雇用保険

1.勤務時間及び日数が、正社員の4分の3以上であることまず条件の一つに、1週間の所定労働時間および1カ月の所定労働日数が、常時雇用者の4分の3以上であることが挙げられます。

2.週の所定労働時間が20時間以上であること

3.賃金月額が月8.8万円以上(年約106万円以上)であること

4.1年以上の使用されることが見込まれること

2.そのほかの保険

労災保険:無条件で加入できる

介護保険:40歳以上である

健康保険や雇用保険厚生年金は、単純に労働時間数を増やすだけで、問題なく加入できることの方が多いです。

また、労災については加入条件がなく、労働者であれば誰でも入れるのが特徴です。

社会保険に入ることで、収入から保険料や税金を差し引かれることになります。

年収が106万円を大幅に超えるのであれば、特に気にしなくても良いかと思います。

ただし、107万円や108万円といったようにギリギリ社会保険の加入対象となる場合は106万円に収まるように時間数を調節した方が貰える給料が増えます

薬剤師国保

社会保険のほかに、薬剤師国民健康保険組合があります。これを略して「薬剤師国保」と言います。

薬剤師国の加入条件としては、その職場の「従業員数が5名未満の場合のみ」と定められています。

そのため、個人で加入することはできず、職場が薬剤師国保に入っていなくてはなりません。

また、薬剤師国保は、国保の一種であるため、市町村単位で運営されています。そのため、市区町村の薬剤師会の会員である事が条件になります。

東京都薬剤師健康保険組合によると以下のような条件を満たす必要があります。

1. 東京都薬剤師会の会員であって、東京都内に所在する薬局又は医薬品販売業(以下1.「薬局等」 という。)の開設者

2. 東京都薬剤師会の会員であって、薬剤師の業務に従事する者

3. 組合員が開設する薬局等の従業員

ただ、こうした加入条件を満たしていても、勤務先が薬剤師国保に加入していない場合は入ることができません。

そのため、大まかに言えば、

勤務先が薬剤師国保に加入しているか?

地域の薬剤師会の会員になっているか?

この2つが薬剤師国保の加入条件となります。

薬剤師国保と社会保険どちらを選ぶべき?

それでは、パート薬剤師が保険に入るとしたら、薬剤師国保と社会保険どちらを選ぶべきなのでしょうか?それぞれの特徴を比較してみましょう。

薬剤師国保のメリットデメリット

薬剤師国保の最大の魅力としては、保険料が定額であることです。

社会保険では、収入によって保険料の額が変わってきますが、薬剤師国保ではどれだけ稼いでも保険料は変わりません。

そのため、時給の高いパート薬剤師にとっては非常に相性が良いといえます。

ただ、その反面、健康保険には年金が含まれておらず、保険料は加入者が全額負担することになっています。

いくら稼いでも保険料に変動はありませんが、社会保険に比べて保険料が割高になるのです。

前途の通り、勤務先の従業員数が5名未満で、薬剤師国保組合に加入している場合には、薬剤師国保への加入が義務付けられます。

また、従業員が5名以上の場合は、健康保険、厚生年金への加入か義務付けられます。

そのため、薬剤師国保に入りたい場合は職場を選ぶ必要があるのです。

社会保険のデメリットメリット

社会保険は、保険料を会社側が一番負担してくれます。そのため、安く済むことがメリットの1つと言えます。

また、社会保険に入ることは同時に厚生年金に加入することにもなるのですが、その厚生年金によって、老後に受け取れる年金額を増やすことができます。

社会保健の大きなデメリットとしては、やはり、手取りの給料が減ってしまうことでしょう。

薬剤師国保とは違い、稼ぐ収入に比例して保険料が上がっていくので、全体の給料と実際に手元に残る金額の差が大きくなります。

こうした、社会保険と薬剤師国保のメリットデメリットを比較して、自分の目的的に適したものを選ぶようにしましょう。

年収によって給料が引かれる仕組み

保険料や税金は収入によって差し引かれる金額が変わってきます。このそれぞれの基準額は「〇〇万円の壁」と表現されます。では、どのくらい年収で給料から差し引かれるようになるのでしょうか?

100万円の壁

税金計算の基になる課税所得は、収入からさまざまな控除を差し引いて決める。

住民税に関しては年収100万円を超えないまではかかりません。

住民税には、最低でも基礎控除35万円+給与所得控除65万円といった控除額が定められています。そのため、合計して100万円までは控除されます。

103万円の壁

所得税にも同じように控除額が設けられています。

所得税の基礎控除は38万円+給与所得控除は65万円となります。合計103万円までは所得税もかからないのです。

収入が103万円を超えないまでは、夫の所得から配偶者控除38万円を差し引くことができます。

106万円の壁

2016年10月から新たに年収106万円の基準が設けられました。その背景としては、パートなどの短時間労働者への社会保険の適用を拡大するためです。

従業員501人以上の企業で働くパートは、年収106万円以上になると厚生年金と健康保険の加入が義務づけられました。

また、年収106万円以降は、夫の社会保険の扶養から外れて妻自身が保険料を負担する。

こちらは先程のパート薬剤師が入れる保険の社会保険の部分で解説しました。

ただ、従業員501名以上が対象となるので、パート薬剤師では大手調剤チェーン薬局でしか適応されないでしょう。

130万円の壁

年収106万円を超えた時の社会保険の適応は、この130万円の壁を拡大したものです。ただ、こちらは従業員500人以下の企業で働くパートが対象となります。

年収106万円の壁と同様に、年収130万円を超えると、夫の社会保険の扶養から外れて自分で社会保険料を負担するようになります。

150万円の壁

2018年1月から新たに登場したもの。配偶者控除38万が受けられるのは、年収103万円まででしたが、これが年収150万までに拡大されます。

ただし、条件があって、年収1220万円以下の夫のみが対象となります。

201万円の壁

こちらも2018年の1月から新しく設けてられた壁です。今まで、配偶者特別控除が受けれる上限が年収141万円までだったのに対して、年収201万円までに上限が引き上げられました。

この中で最も気にすべきなのは、106万円の壁と130万円の壁でしょう。

やはり、夫の扶養から外れて自分自身で、保険料を払うことで大きく収入が変わってきますり

パート薬剤師は給料が高い

一般的には、年収の壁をできるだけ超えないように100万〜130万円以内に収入を押さえようとします。

ただ、パート薬剤師は時給が高いので、社会保険に入らないように時間数を調節すると、ごくわずかな時間しか働くことができません。

そして、稼ぎの額も少なくなってしまいます。パート薬剤師は子育てや家庭との両立を考えている人が多いので、パートで働いても、月収が2桁に達しないのは家計的に厳しいはずです。

そこで、保険料や税金など差し引かれる金額を気にするよりも、時給2,500円ほどの職場で可能な範囲内で働いたほうがが、結果的に多くの金額が手元に残ります。

パート薬剤師で時給2,500円以上の求人は多くあります。

パートの薬剤師のメリットは時給が高いことなので、差し引かれる金額を気にしていては、その恩恵を受けられません。

他の一般的なパートと同じか、それより低い月収となってしまいます。

そのため、パート薬剤師は夫の扶養から外れて自分自身で保険料を払っていくことを考えるようにしましょう。

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